『春色英対談語(しゅんしょくえいたいだんご)』初編
為永春水(ためながしゅんすい)作 静斎英一(せいさいえいいち)画
伊勢商人は和歌や茶の湯のほか、国学や芝居など多様な文芸に親しみ、貴重な書物を蓄えていった。石水博物館には現在、約20,000点の書物が所蔵されている。
本書は江戸時代後期に活躍した戯作者の為永春水による人情本(にんじょうぼん)。保存状態が極めて良く、初版である点も貴重である。浮世絵師の静斎英一による繊細な挿絵が見る者の目を奪う。
■天保9年(1838)刊 三巻三冊 紙本木版 縦18.2 横12.2