過去の展覧会

伊勢商人 竹川竹斎—近代日本の先駆者—」

 伊勢商人の豪商として知られる射和(いざわ/現・松阪市射和町)の竹川家は、竹川本家・新宅竹川・東竹川の三家からなっており、竹川竹斎(1809〜1882)は東竹川家六代当主政信の長男として生まれました。

 豪商を輩出した射和でも農民は困窮しており、竹斎は射和の衰亡を救うべく灌漑用の新池築造、茶桑の栽培奨励、射和萬古の開窯、私設図書館である射和文庫創設と、村民のために多方面の事業に取り組みました。

 一方、勝海舟等との親交を通じて外国事情にも関心を寄せており、ペリー来航を機に著した自著『護国論』が幕閣に認められ、幕末の開国・攘夷と揺れる社会において献策を求められるほど高く評価されていました。

 竹斎は茶人でもあり、玄々斎(裏千家十一世)とは師弟関係を超えて親しく交流しています。また、川喜田半泥子の祖母・政は竹斎の妹であり、当館の母体である財団法人石水会館を設立して社会貢献を企図した半泥子の志は竹斎の陰徳の精神に通じます。

 幕末から明治へと移行する激動の時代を迎え、竹斎の事業は必ずしも成功したわけではありませんでした。しかし、近代日本の夜明け前に商人の枠を超えて地方創生に尽くし開国を唱えた竹斎は、時代を先取りした実業家、経世家であったと言えるでしょう。

 本展では、竹川家の所蔵品を中心に当館所蔵の関連資料も加え、竹斎の事業、射和萬古の名品、射和文庫の典籍、玄々斎や勝海舟との交流を紹介し、その人物像に迫ります。

主な展示作品

三重県指定文化財 「水鳥之図」 竹斎筆・玄々斎賛

三重県指定文化財「水鳥之図」
竹斎筆・玄々斎賛

松阪市指定文化財 射和萬古 「雲錦香合」

松阪市指定文化財
射和萬古「雲錦香合」

勝海舟 書幅

勝海舟 書幅

古萬古 「梅の絵土瓶」

古萬古「梅の絵土瓶」

射和萬古 「花筏画水指」

射和萬古「花筏画水指」

※すべて射和文庫蔵

PDF

展示目録は
こちらから
(PDF 127KB)

記念講演会

「さきがけ竹川竹斎
   —伊勢商人のこころ・竹斎の思い—」

■講  師:竹川 裕久 氏(東竹川家十三代当主)

■日  時:9月6日(日)14時〜15時30分(13時30分開場)

■場  所:津商工会館1階丸之内ホール(津市丸之内29-14)

■申込方法:石水博物館まで電話にて(電話:059-227-5677)

■定  員:申込先着80名様 ※聴講無料

関連行事

ギャラリートーク

担当学芸員が展覧会をご案内します。

■日時:10月10日(土)14時から30分程度

※申し込みは不要。当日14時までに石水博物館受付前へお越しください。

※参加費は無料ですが、当日の入館料が必要です。

第2展示室

所蔵品展:川喜田半泥子の作品と季節の館蔵品

2015年8月28日(金)~10月18日(日)

  • 標準
  • 拡大
ページのトップへ戻る

公益財団法人 石水博物館

〒514-0821 三重県津市垂水3032番地18

Copyright © 2011 Sekisui Museum All Rights Reserved.